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【実体験】好きなことは仕事にしない方がいい?趣味を仕事にするメリット・デメリット

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趣味を仕事にできたら最高だよな~」と考えた経験はありますか?

小さい頃は新しい経験をしたり、好きなものができるたびに「将来は○○になりたい!」とワクワクしたものです。

確かに、好きなことだけして暮らしていけたら幸せですよね。

筆者は勉強が嫌いだったこともあり、若い頃は「なんとか好きなことをやって成功したい!」と思っていました。

今回はそんな筆者の経験談も交えて、好きなことを仕事にすることのメリット・デメリットや好きなことでお金を稼ぐためにやっておくべきことを紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 進路や転職に悩んでいる
  • 好きなことを仕事にしたいけど不安がある
  • 将来の夢を親や周りに反対されている
  • こどもの夢を応援するべきか悩んでいる
  • 好きなことを仕事にするためにどういう手段があるのか知りたい
目次

好きなことは仕事にしない方がいい?

正直に結論を言うと、人によります……

確実にどちらの方がいいということはなく、一番大切なのは自分がどんな人間で、何を重視して生きていきたいかという点です。

容姿のように目に見える違いもあれば性格や価値観などの目に見えない違いまで、人には必ず様々な『個性』があります。

自分の個性をよく理解した上で、自分は好きなことを仕事にするのに向いているのかどうか、また自分の好きなことは仕事(ビジネス)に向いているのかを適切に判断することが重要です。

好きなことを仕事にするのはどういう人に向いている?

好きなことを四六時中、寝る間も惜しんでやっていたい!」「どんな形でもいいから関わっていたい!

という熱い気持ちがあるなら、多少条件が悪くてもチャレンジする道を選んだ方が良いです。

このタイプの人はやらないと後悔する傾向にあるからです。(そもそもこの記事を読んでないかも……)

一方、「そこまでじゃないかも」と思ったそこのあなた。

実はそういう心持ちの方が逆に上手くいく場合もあるんです。

ぜひこの記事を読んで、自分は好きなことを仕事にするのに向いているのか、改めて考えてみてください。

好きなことを仕事にするメリット

好きなことをするんだから楽しく働ける!

もちろんこれもメリットと言えますが、『仕事』という視点で見た時はどうでしょう?

得られるメリットは大きく分けて3つありますので、順番に解説していきます。

成長しやすい

好きこそものの上手なれ」という言葉がありますよね。

筆者は昔から歌うことが大好きで、毎日お風呂場で歌っていました。(姉にはうるさいと怒られていましたが……)

中学生に上がってからは週末に1人でカラオケに行くようになり、高校生にもなると学校帰りは毎日のようにカラオケに入り浸っていました。

その結果、高校の文化祭ではオーデションでバンド演奏する権利を勝ち取り、カラオケ大会で高得点を出して賞品をもらえるくらいには上達していました。

このように、好きなことには興味を持って自主的に取り組めるため、向上心が強くなり自然とスキルアップします。

長続きしやすい

社会人になると1日の3分の1を仕事に費やすことになります。

移動や家事、食事や睡眠などの時間も考えると自由に使える時間は少なく、大抵の人の一生は自由な時間よりも仕事をしている時間の方が長いのです。

楽しいことなら何時間でも集中していられますが、興味のないことは飽きてしまいますし、熱も入りませんよね。

仕事が長続きしない」という人は、もしかしたらその仕事に興味が無いからかもしれません。

単なる義務として与えられた仕事を嫌々やるよりも、好きなことの方が長続きしやすいのです。

好きなことを仕事に選べば「もっと極めたい」という思いも強くなりますし、目標も見つけやすいためモチベーション維持にも繋がります。

また、勉強や練習が必要な場合でもプライベートの時間を割くことを惜しまずに続けられるでしょう。

ストレスが溜まりにくい

なんで自分がこんなことしないといけないの?」と思ったことはありませんか?

社会人の方は汚れ仕事や面倒な雑務、よくわからない社内セミナーなど「それって私がやる必要ある?」と思うような指示をされることも多いかと思います。

筆者の場合は学生時代ですが、ちょっとしたトラウマがあり英語の授業がとても苦手でした。

「ずっと日本にいるつもりだから英語なんて必要ないしやりたくない!」と思っていましたし、授業中は本当につらかったです。

今振り返るとちゃんとやっておけば良かったとしみじみ思いますけどね。

やった方がいいことだとしても、やりたくないことを強要されるのはストレスが溜まります。

行き詰ったりトラブルがあったときも「だから嫌だったのに」と不満に思うでしょう。

一方、好きなことを仕事にすると自ら進んで努力できる上、多少の苦労は前向きに考えることができます。

「仕事に追われて好きなことが全然できない!」といった悩みも少なくなるため、安定したメンタルで日々を過ごすことができるでしょう。

月曜日の憂鬱さもなくなるかも!

好きなことを仕事にするデメリット

メリットについて大まかに3つお話ししてきましたが、デメリットについては大きく分けて4つあります。

デメリットの方が多いの?と不安に思うかもしれませんが、もちろん回避する方法もありますので安心してください。

仕事とプライベートの線引きが難しくなる

趣味が複数ある人は良いですが、そうでないと仕事とプライベートで似たようなことをするため、メリハリがつかなくなります。

オンオフの切り替えが難しくなったり、やることがマンネリ化してしまって好きだったはずのことでリフレッシュできなくなってしまうのです。

筆者も途中からカラオケが『遊ぶ場所』から『練習する場所』に変化していましたし、空き時間には「何か別のことがしたい」と考えるようになっていきました。

真面目で真剣にのめりこむ人ほどプライベートの時間にも仕事のことを考えてしまう傾向にあります。

オンオフの切り替えに自信が無い人や、一つの悩みが長引くタイプの人は特に注意が必要です。

リフレッシュするために何か別の趣味を持つとメリハリがつくよ!

やることが義務になってしまう

好きだからやっている」が「仕事のためにやらなければいけない」に変わってしまうことがあります。

趣味なら気が乗らなかったり体調や気分が優れないときは無理してやる必要はありませんが、仕事となると責任が生じるため、そうはいきませんよね。

また、無理な要望や自分の価値観にそぐわない依頼をされることもあります。

そうしてつらい中でやっているうちに義務感やストレスを感じ、苦痛になってしまうことがあります。

それでも仕事として好きでいられるか、慎重に考えることが大切です。

お金と将来の不安

完全な自給自足をしていない限り、生きるためにはお金が必要不可欠です。

しかし、好きなことを仕事にしても、それがビジネスに向いているとは限りません

薄給だったり収入が安定しない場合、生活が苦しくて体調を崩したり、ストレスで精神的に参ってしまうこともあるでしょう。

また、家族を養っている人や将来的に結婚を考えている人は、自分のことだけでなくパートナーや子どものことも考える必要があります。

自身が将来どんな生活をしていたいかビジョンを明確にし、稼げなかったり挫折したときのこともきちんと考えておくことが大切です。

夢と現実のギャップ

例えば、「綺麗で可愛くて美味しいからケーキ屋さんになりたい!」と思った少女がパティシエを目指したとします。

実際にパティシエになってみると仕込みで朝は早く、仕事中はずっと立ちっぱなし、品質管理のために店内は寒く、クリームの泡だてで腕がパンパン…

新人はそもそも調理器具にも触らせてもらえず、せっかく専門学校で学んだのに雑務ばかりなんてことも。

もちろん待遇はお店によって異なりますが、キラキラした店内やショーケースからは想像もできないほどハードで、しかも平均年収も結構低いんですよね。

そういった夢の裏側を見てしまうことで挫折する人は数えきれないほどいます。

好きな気持ちとイメージだけで仕事を選ぶのではなく、きちんと業務内容や待遇も調べた上で進む道を決めましょう

好きなことを仕事にするときに気をつけるべきこと

仕事とは価値を創造・生産すること

夢と現実のギャップを少しでも埋めるために知っておいて欲しいことがあります。

それは仕事とは主に価値のある何かを「創造・生産」することであり、お客さんがそれを「消費」することで成り立っているということです。

そんなのは当たり前と思うかもしれませんが、職業を決めるときには意外と意識していない人が多いのです。

例えば、ケーキが大好きな人にどんな職業をすすめますか?

まずケーキ屋さんが思い浮かびますが、よく考えるとこの人は「ケーキを食べる(消費)」が好きなのであって、「新しいケーキを作ること(創造・生産)」が好きとは限りませんよね?

確かに、ご飯を食べるのは好きだけど料理はめんどくさいかも……

休日に自分でケーキを作り友人に振る舞っているような場合はケーキ屋さんをおすすめできると言えます。

この違いを自分の中できちんと理解していないと「好きなことを仕事にした」と思ったら、実はそうじゃなかったという状況に陥ってしまう可能性もあるのです。

こだわり過ぎると仕事にならない

こだわりがあった方がいい仕事ができるんじゃないの?

そう思うかもしれませんが、好きなことを仕事にするときには他人に指示・評価されることをどう思うかがとても重要です。

仕事にすれば、上司やお客さんなど他人からの指示や要望、評価は避けて通れません。

そして稼ぐためには良い結果を出さなければならず、他人と競うこともあるでしょう。

「今までにない美味しいお菓子を開発したい!」と思ってお菓子メーカーに就職したとして、自分が美味しいと感じる味を多くの人が美味しいと感じるとは限りません。

ビジネスである以上は自分の好みにかかわらず、売れる商品を作る必要があります

冒頭で「そこまでじゃないかも」と思った人の方が逆に上手くいく場合もある、と言ったのはこのためです。

好きにこだわり過ぎて、消費者のニーズとかけ離れては仕事として成り立たちません

自分はお金のために妥協できるのか、一度考えてみましょう。

好きなことでお金を稼ぐためにやるべきこと

趣味を細分化して整理する

まずは自分の好きなことを細分化し、何が重要かを考えてみてください。

例えば「車が好き」は以下のように分けることができます。

車のどこが好き?
  • デザイン(内装or外装)
  • エンジン音
  • 乗り心地
  • 内部構造やパーツ
  • 運転すること(のんびりドライブor高速で爽快感)
  • 車の整備、手入れ

筆者がパッと思いつくものを並べただけでもこれだけあり、人によってどの車好きなのかは様々です。

整備が好きな人は整備士、運転することが好きな場合は自動車メーカーに就職するほかにもレーサーやタクシードライバーも選択肢に入ってきます。

このように自分の『好き』を細分化して考え、より鮮明にすることで自然と進路が見えてきます。

好きなことを複数組み合わせる

あれもやりたいけどこっちも捨てがたい…

なんて欲張りさんも中にはいますよね。

実際、筆者は写真家として依頼を受けつつ、自身が描いたイラストを使ってブログを運営している欲張りさんです。

昔から好きだったことを複数仕事に活かしている一方で突出した特技と呼べるものが無く、器用貧乏に悩んだこともありました。

しかし、今では複数をうまく組み合わせることで外注を減らしながらマルチに活動できていますし、マンネリ化も回避できて一石二鳥です!

上には上がいる」「得意と呼べるレベルかわからない」という人も安心してください。

一本では食べていけなくても複数組み合わせることで需要が生まれたり、生産性が上がることがあります。

好きなことがたくさんある人はどれかに絞るのではなく、組み合わせることも視野に入れてみましょう。

好きなこと×得意なことを意識する

会社員時代、「文字を打つのが早いね」と先輩によく褒められたよ!

自分ではあまり意識していませんでしたが、客観的に周りと比べてみると確かに得意な方なのだと気づきました。

ブログ運営は一日にたくさんの文字を打ちますし、効率アップのためには執筆スピードも大切です。

今でも「時間が足りない!」と思っているのに、文字を打つのが遅かったらもっと時間がかかり、全然記事が書き上がらず挫折していたかもしれません。

このように、好きなこと×得意なことを意識して職業を考えることで、意欲的に取り組める上により高いパフォーマンスを発揮することが可能です。

得意なことは意外と自分では気づかないこともあるため、自己分析はもちろん周りの声にも耳を傾けて新たな特技を発見しましょう!

先人に話を聞いてみる

”少しのことにも、先達はあらまほしき事なり”

―徒然草(五十二段:仁和寺にある法師)

この言葉は国語の授業中に聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

あらすじ
仁和寺のとある法師が年を取ったある時、参拝したことがなかった石清水八幡宮という有名な神社に一人で行ったのだが、目当ての神社が山上にあることを知らずに山のふもとにある極楽寺・高良明神などを(石清水八幡宮と勘違いして)拝み、満足して帰ってきてしまったというお話

しかもこの法師、帰ってきてから知り合いに「他の参拝者はみんな山の上に登って行くので興味はあったが、参拝することこそが本来の目的だと思って自分は登らなかった」と話しました。

まるで『観光気分で山に登る人たちがいたが、自分はそうしなかった』とでも言うかのようですね。

それを聞いていた吉田兼好が「何事にもその道に通じ、教え導いてくれる人は欲しいものだ」という思いを綴ったのがこの言葉というわけです。

この法師は、有名な神社なのに偉い法師である自分が知らないということが恥ずかしかったのか、確認せずに思い込みで終わらせてしまいました

しかし、最初からよく調べたり素直に人にたずねていれば、勘違いせず本来の目的を果たせたと思いませんか?

聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥と言います。

筆者も「これを聞いたら無知と馬鹿にされるだろうか」と思うことがたくさんあります。

しかし、最初からすべてを知っている人なんていませんし、先人たちも人から聞いたり自分で経験して少しずつ成長してきたのです。

人が長い時間をかけて知りえた情報やコツを、たった一時の恥で教えてもらえるなら安いものだと考えましょう。

本やネットで情報を得るのも良いですが、すぐに鵜呑みにしてはいけません
その知識が本当に正しいか、きちんと判断しましょう

また、生の声を聴くことでハウツー本やネットでは知りえない感情的な部分や実体験を知ることができます。

自分が抱えている不安にアドバイスをもらうこともできるでしょう。

人は誰かに頼られたら自分の価値を実感し、嬉しくなるものです。

自分が目指す道の先輩やプロが身近にいたらチャンスととらえ、勇気を出して声をかけてみましょう。

まとめ

筆者は音楽や声優の道は諦めましたが、他の趣味を仕事にできました。(詳細はプロフィールをご覧ください)

一つ失敗しても別の道で再スタートを切ることもできるので、まずは怖がらずにチャレンジしてみることをおすすめします。

また、金銭面が不安な人は副業から始めるというのも手段の一つですので、無理のない範囲から始めてみましょう。

最後にひとつだけ頭の片隅に置いておいて欲しいことがあります。

真偽のわからない情報商材や無認可のスクールは避け、契約書は隅々まで確認すること

もちろん中には有益な情報や知識を得られるものもありますが、それをお金を払う前に見極められるかが重要です。

契約書というのは細かい文字がたくさん書いてあるため思わず斜め読みでサインしてしまいがちです。

『参加無料!』と書いてあっても、後から色々と理由をつけてお金を取られるパターンもあります。

最近は『審査無料でも受かった後にプロジェクト参加費がかかる』というオーディション広告が話題になりましたね。

募集要項には審査無料としか書いておらず、PRページの途中に目立たない文字で参加費がかかる旨が書いてあるというものです。(金額の記載はない)

無料でオーデションを受けてプロに見てもらえて仮に合格したら、後から参加費がかかると言われても「これからこの仕事で稼げるし、せっかく認めてもらったんだから」と思う人が多いんじゃないでしょうか。

もちろんきちんと有料の記載はあるため筆者は詐欺とまでは言えないと思います。

しかし金額が書いていないことや大々的に「無料」と宣伝していることから、勘違いする人も多くいます。

事前にしっかり確認し、どう対応するかを考えておくことでそういった失敗は避けることができます

金銭を要求されたらまずはいったん冷静になり、情報を集めて「信頼できるか」「得るものと金額が見合っているか」を判断した上でお金を払うか考えましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これから進む道を決めるのに少しでも役に立ったら嬉しいです。

皆さんが好きなことを仕事にして、楽しく暮らしていけることを願っています!

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