家計が厳しいから節約しないと…
それより副業を始めて収入を増やした方がいいかな?
節約か副業か、どちらを優先した方が家計を助けるのに効果的だと思いますか?
- 副業をしたくても時間がない
- 節約と言っても具体的に何をするのが効果的なのかわからない
など、どちらを選ぶにも悩みは尽きません。
今回はそんなお悩みを解決するべく、どちらもやってきた筆者がそれぞれのメリット・デメリットと、結局どちらが効果的なのかを詳しく解説していきます!
どんなポイントに注目して比較すればいいのかもご紹介しますので、少しでもゆとりある生活を送るための参考にしてくださいね。
節約と副業どっちを優先するべき?
それぞれの家庭環境や状況にもよるんじゃないの?
正直に言うとその通りです。
何人家族か、どんな仕事をしているか、年齢や好みなどによってどちらを優先すべきかは変わってきます。
しかし、どちらか一方を選ぶとしたら筆者としては圧倒的に『副業』がおすすめです。
もちろんそれぞれにメリット・デメリットがありますが、副業をおすすめするのには大きな理由があるため、詳しくご紹介していきますね。
節約と副業|メリット・デメリット比較
節約 | |
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メリット | デメリット |
準備不要ですぐにでも始められる 即効性がある 生活習慣を見直せる | 生活水準を下げる必要がある 支出を減らすには限界がある 元から無駄がない場合は効果がない |
副業 | |
---|---|
メリット | デメリット |
今までの生活水準を維持できる スキルが身につく 努力次第でいくらでも稼げる | 時間がないと難しい 体力を奪われる 副業禁止の職場もある |
気になる項目はありましたか?
こうして比較してみると、どちらにも同じくらいメリット・デメリットがありますよね。
では、自分の生活に照らし合わせて見たときにどちらの方が向いているでしょうか?
ポイント別に見ていきましょう。
生活水準をチェック
まずは生活水準をどのくらい下げられるかが重要です。
生活の豊かさは考えず、まずは下げる余地があるかどうかを一度チェックリストで見ていきましょう。
あくまでも一般的な目安ですが、下記のチェックリストで当てはまった項目は適正金額を超えている可能性がありますので、内容を確認してみてください。
- 外食が週1回以上
- 住宅以外のローンが年収の2割を超えている
- 家賃が手取りの3割を超えている
- 食費+光熱費+日用雑貨費が手取りの2割を超えている
- 生命・医療保険+通信費が手取りの1割を超えている
- 被服費、交際費を含む娯楽費が手取りの2割を超えている
当てはまる項目はありましたか?
もしあった場合は現状の内容を確認した上で、自分が下げてもいいと思えるかどうか考えることが大切です。
現状維持や質のアップを望んでいて、下げたくないと思ったなら収入を増やす必要があるため、副業を視野に入れましょう。
当てはまる項目がない場合はこれ以上支出を削減するのは難しいかもしれません。
また、削減したとしても元の金額が少ないため効果が薄いです。
その場合は支出を減らすよりも収入を増やすことに目を向けてみましょう。
家計配分を考える際の黄金比と言われている、6:2:2の法則はご存じでしょうか?
毎月の手取りを『生活費』6割、『娯楽費』2割、『貯金』2割の3種類に分け、この範囲内で自由にお金を使うことです。
この割合を意識するだけで、細かく費用を分けなくても自分が重視したいものにお金をかけ他を削ることでストレスを減らしながら節約ができます。
2割も貯金に回すことが難しい場合はボーナスも含めた年収の2割を目標にしてみましょう。
筆者は生命・医療保険の営業経験があるけど、見直しせずほったらかしで保険料を払いすぎている人は意外と多いよ。
保険料は家庭環境やライフステージによって目安金額が大幅に変わるから、就職・結婚・出産・子どもの受験など、大きなライフイベントがあったらその都度見直すのが理想だね。
チェックがつかなかった場合も念のため確認してみよう!
また、必ず覚えておいて欲しいのが
水道・光熱費を削減するのは最終手段ということです。
夏に熱中症で亡くなった人のニュースをよく見ますよね?
ここ5年平均(2024年現在までの公表データ)での熱中症で亡くなった人は全国で1,000人を超え、増加傾向にあります。
そのうち屋内で亡くなった人の約9割がエアコンのついていない部屋で亡くなっているのです。
節水や節電はもちろん大切ですが、ここを減らそうとしてしまうと健康や衛生面に影響が出る恐れがあります。
もし削減する場合は無理のない範囲で取り組むようにしましょう。
時間と体力があるか
副業をする場合はある程度の時間と体力が必要です。
本業や家事、育児で忙しい上に無理して副業を始めてしまうと健康を害する恐れがあります。
睡眠時間は最低でも6時間以上取れるようにし、難しい場合は副業は控えることをおすすめします。
適切な睡眠時間は個人差があるから、自分の体に合わせて考えよう
節約する際も外食回数や食費を削ろうとした結果、セール品を買うために複数のスーパーをハシゴしたり、料理をする時間が増えることがあります。
その時間を使って副業をする方が効果的な場合もありますよね。
自分の生活にはどちらが合っているか一度考えてみましょう。
すぐに効果を出したいか
節約する場合、家賃やローン以外は今日から取り組めばすぐに効果を得ることができます。
一方、副業を始める場合はまず就業先を探すか、自分で仕事を取ってくるところから始めるため手間と時間がかかります。
「もうすでにピンチ!」という人はまず節約から始め、並行して副業先を探しましょう。
節約したお金を貯めて時短家電を買えば副業する時間が作れるようになるかも…
出費を減らすことも大切だけど、先行投資も視野に入れてみよう!
将来のことを考える
副業はすぐに効果が出ない上に時間や体力も必要ですが、将来のことを考えると節約よりも副業の方が高い効果を期待できます。
節約は今あるものを削っていくため、限界があります。
本業の収入が上がっていくことを見越して今を耐え忍ぶだけなら良いかもしれませんが、物価の上昇やライフステージによる支出の増加についていけるかどうかも考える必要がありますよね。
一方、副業は今の収入に上乗せしていくため基本的に上限がありません。
スキルアップできそうな職種を選ぶことで本業に活かしたり、転職して収入アップを目指すこともできます。
また、副業からフリーランスになって自由な働き方を手に入れることも可能です。
大変でも今だけ頑張ることで、豊かな生活に少しずつ近づくことができるよ!
楽しみや快適さを我慢できるか
趣味や嗜好品、おでかけなどの楽しむことにはお金がかかります。
快適な暮らしを求める場合も、例えば家選びで間取りや駅からの距離など希望条件をそろえようとすると家賃が高くなりますよね。
当たり前のことですが、快適で楽しい暮らしをするためにはお金がかかるのです。
副業で収入を増やせれば、楽しみや快適さにお金をかけてより豊かな生活を送ることができます。
一方で、節約するとなるとまずは家賃や娯楽費から減らす方が多いのではないでしょうか?
もちろん固定費は少ないに越したことはないですし、娯楽費も自分の経済力の範囲に収めるべきです。
しかし、減らし過ぎると豊かさが無くなり、生きるモチベーションが下がってしまう場合があるため注意が必要です。
お金を使わずにお家でゆっくり過ごすのが好きな人もいれば、たくさん働いてでも外食や旅行を楽しみたい人もいます。
シンプルで物が少ない家が好きな人もいれば、好きなものに囲まれていたい人もいるでしょう。
自分の人生で何を大切にしたいかをしっかりと考えてから節約や副業を始めましょう。
副業もやり過ぎると楽しみに時間を使えなくなっちゃう!
お金と時間のバランスを取るのが大切だよ
人生には『無駄』が必要
一つ覚えておいてほしいのが、人生には無駄が必要ということです。
崖の向こう側に渡りたい時、自分の幅くらいの板がかけてあるだけだったら渡れますか?
同じ板が床に置いてあったら板の上を歩くことは簡単なように思えます。
しかし、大半の人は崖の間を渡ることはできないのではないでしょうか。
これが必要な無駄=ゆとり・豊かさを持つということです。
嗜好品や旅行などの楽しみは生きるために絶対に必要というわけではないですが、あった方がゆとりある豊かな生活になります。
効率を求めて無駄を省きすぎると心が貧しくなる、何かあった時身動きが取れなくなるなど、かえって効率が悪くなります。
SDGsの観点でも節約は大切ですが、やり過ぎにならないよう気をつけましょう。
節約と副業|優先度まとめ
節約を優先した方がいい人 | 副業を優先した方がいい人 |
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生活水準を下げてもいい(現状が高すぎる) 時間と体力がなくて副業なんて無理 今ピンチだからすぐに効果が出てほしい お金がかかる趣味や快適さを求めていない | 生活水準を下げたくない(すでに目安以下) スキルや本業収入をアップさせたい 将来や老後に備えたい お金がかかっても楽しみや快適さが欲しい |
不要な支出がないかどうか生活を見直すことも大切ですが、節約だけでは限界があります。
冒頭にもお伝えした通りより大きな効果を得るには副業をするのがおすすめです。
余裕があれば家計の見直しと副業を並行して行うと、より効果的にゆとりある生活に近づくことができるよ!
最後に、お金は幸せになるための手段ということを忘れないでください。
何のために節約したりお金を稼いでいるのかわからなくなってしまっては本末転倒です。
『節約してどうするのか』『副業で稼いで何に使うのか』目的を見誤らないようにしましょう。