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ハンドメイド副業はやめた方がいい?おすすめしない理由と成功する4つの秘訣

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細かい作業が好きだし、ハンドメイド作品の販売を副業にしたい!
でもおすすめしないって本当?

最近は簡単にネットショップが開設できるようになり、ハンドメイド専門のショップアプリなんかも多くなりましたよね。

小物作りが得意な人は「自分の作品を売ってみたい!」と思うことがあるのではないでしょうか?
趣味と実益を兼ねる、というのは素敵なことですよね。

しかし、副業としてお金を稼ぐ手段にするとなったら話は別です。

今回はハンドメイド副業をおすすめしない理由と、どうしたら成功することができるのか、その秘訣を4つ厳選してご紹介します。

ご自身の目的がどこにあるのか考えながら読んでみてくださいね。

この記事はこんな人におすすめ
  • 細かい作業や創作が好き
  • ハンドメイド作品の販売を副業にしようと考えている
  • ハンドメイド副業をおすすめしない理由が知りたい
  • ハンドメイド副業で成功するための条件が知りたい
目次

ハンドメイド副業をおすすめしない理由

費用対効果を出すのが難しい

お金を稼ぐには利益を出さないといけませんが、単純に売上=利益ではないため注意が必要です。

売上から経費(売れるまでにかかった費用)を引いた金額が利益、つまり自分の手元に残るお金となります。

ハンドメイド副業にかかる経費(例)
  • 材料費⇒直接作品になる部分の材料
  • 消耗品、備品代⇒直接作品にならないが制作時に使うもの
  • 送料⇒ネット販売の場合
  • 仲介手数料⇒既存のネットショップで売り出す場合
  • 交通費⇒材料費の買い出しやイベント販売などをする場合

材料費

まず、他の副業と一番異なる点は材料費がかかることです。

作る物を決めて材料を購入し、作品が完成したら写真を撮ってネットショップに掲載したり、イベントに持っていきます。

基本的に完成した状態のものが無いと販売できないため、売れるかどうかわからなくても材料を購入し、まずは作品を作ることから始める必要があります。

ネットショップなら、一つ作って写真を掲載した後は受注生産するって方法もあるよ

消耗品・備品費

初期費用として、作品を作るのに使う機材や備品も買い揃える必要があります。

ハサミなどご家庭にあるもの以外の、例えばハンダゴテやUVライトなどの機材はお家にありませんよね。

また、紙ヤスリや梱包材(段ボールなど)のような消耗品も必要です。

直接作品になる材料費以外にもランニングコストがかかることを覚えておきましょう。

ただ、最近は百円ショップに行けばある程度のものは揃います。
最初は安い物から始めて、売れるようになったら質の高い備品を揃えると良いでしょう。

送料

ネットショップで販売する場合、お客さんに配送する際の送料がかかります。

お客さん側に負担してもらっても良いですが、送料が高いと『カゴ落ち』の原因になるため設定金額に注意が必要です。

最近の大手通販サイトは送料無料が主流になりつつありますよね。

送料は無料にしておいた方が購入のハードルが下がるため、売れやすくなります。
販売価格を決める際、あらかじめ計算に入れておきましょう。

カゴ落ちとは
カート放棄とも呼ばれ、ネットショップで商品をカートに入れたものの、購入しないままショップを離れること
「送料・手数料が高かった」という理由が半数以上を占める

仲介手数料

既存の通販サイトで販売を開始する場合、仲介手数料が必要なことが大半です。

割合はサイトによって異なるため、経費を抑えるにはなるべく安いところで販売を始めるようにしましょう。

ファンがついてきたら自分のネットショップを開設することで、仲介手数料をなくすことができます。

ただし、ネットショップ運営のためのサーバー代などがかかるため注意が必要です。

多く売れるほど、毎回引かれる手数料が痛手になってくる…
ネットショップ運営の固定費の方が安いと思えるようになったら自分のショップを開設してみよう!

交通費

意外と忘れがちなのが交通費です。
材料を買いに行ったり、イベント販売をする際はガソリン代や電車代がかかります。

多く売れる可能性がある場合は交通費をかけてでもイベント販売を行ったほうが送料分を安く済ませることができるかもしれません。

自分の状況に合わせて販売方法を考えましょう。

時給の計算をしてみる

忘れてはいけないのが、自分自身のお給料がどの程度になるのかということです。

従業員がいないフリーランスの場合利益=自分のお給料になりますが、どのくらい稼げたら商売としてやっていけるのでしょうか?

時給に換算してみるとわかりやすいので、例に沿って計算してみましょう。

※作品自体の制作時間の他に商品の梱包や送付、写真を撮って掲載する時間や移動時間も含む

計算式:利益÷時間=時給
【例】
・売上 10,000円
・経費 5,000円(材料費3,500円、仲介手数料10%=1,000円、送料300円、梱包材200円)
・制作にかかった時間 6時間

10,000−5,000=利益 5,000円
5,000÷6=時給 833円

ハンドメイド作品が10,000円で売れるのは凄いことです。
しかし、例に挙げた経費と制作時間では時給換算で1,000円もいかないんですね。

筆者が学生の頃は飲食店やコンビニアルバイトの時給が800〜900円くらいでしたが、最近では1,000円を超えるようになりました。

そう考えると、このままではアルバイトをしていた方が稼げるということです。

時給を上げるには?
  • 販売価格を上げる
  • 材料費を安くする
  • 送料を抑える
  • 仲介手数料の安いショップに変える
  • 制作時間を短縮する

一番手っ取り早いのは販売価格を上げることですが、高くすると購入してもらえなくなる可能性があります。

材料費は品質を考えるとあまり落としたくありませんよね。

最初は慣れていないと制作に時間がかかるため、制作時間も徐々にスキルアップして短縮するほかありません。

このように、ハンドメイド副業は費用対効果を上げるのが難しいのです。

費用対効果とは
商品やサービスにかかったコスト(費用や時間・労力)に対して得られる利益のこと
時給が低い=使う時間というコストに対して利益が少ない=費用対効果が薄いということ

小物を作るのが好きって理由で始めようとしてたけど、稼ぐことを目的にすると考えなきゃいけないことがこんなに多いんだね……
こうやって考えてる時間もコストだって思ったら、かなり大変かも!

在庫という負債を抱える

コスト削減するなら、まとめ買いで材料費を安くするのはどう?
それなら品質は落とさなくていいよね!

まとめ買いで材料を安く購入したり、仕入れ先を固定して割引してもらうのも良い案です。

しかし、最初からまとめ買いをして売れなかった場合、在庫を抱えることになってしまいます。

確定申告の準備をするとわかりますが、在庫=負債と考えることができます。
購入した物が売れず利益にならない=借金をしているのと同じということです。

また、まとめ買いを意識していなくても細かいパーツなどはちょっとだけ買うということができないこともあります。

購入した色々な材料全てを作品に使うのは難しいですよね。

このように、余らないよう材料を仕入れるのは初心者には難易度が高いため、在庫という負債を抱えるリスクがあるのです。

扱ったことのない材料を買うときは本当に活用できるかしっかり検討しよう!
慣れてくれば冷蔵庫の余り物で料理を作るように、うまく在庫を活用できるようになるよ

競争率の高さ

最近は安価で質の高い製品が増えてきて、競争率が高いのがネックです。

有名な100円ショップチェーンも、少し値段を上げたブランドを立ち上げたりしていますが、それでも3〜500円でオシャレな雑貨が買えてしまうのですから、大量生産に勝つのはどうしても難しいです。

また、個人でもハンドメイドを本業にしている人はたくさんいます。

ライバルがたくさんいる中、副業で新規参入して稼いでいくのはかなり大変だと言えるでしょう。

返品やクレーム処理対応

商品販売全般に言えることですが、せっかく作品を作って売れたとしても、返品されるリスクがあります。

ネット販売だと「写真と雰囲気が違う」「開けたらパーツが取れていた」などのクレームが来ることもあるので注意が必要です。

会社だとお客様対応の部署がやってくれますが、個人だとそういった対応も自分で行う必要があります。

事前に考えられるだけのクレームを想定し、対処するできるよう準備しておきましょう。

写真の撮り方・載せ方に気をつけたり、梱包に気を遣えばある程度は回避できます。
受注生産の場合はあらかじめ規約に返品不可と記載しておくと良いでしょう。

こちらに非がなくてもクレームを入れてくる人は、残念ながら存在する…
毅然とした態度ができるよう、しっかりと準備しておこうね

需要が流行に左右される

ハンドメイド作品は需要が流行に左右されることもあるため注意が必要です。

一部の技術やアイテムに特化して活動をしていた場合、それが売れなくなったら方向転換するのが難しいことがあります。

自分の作風や得意なアイテムが流行らなかったり、最初は売れていても次第に廃れてしまうなんてことは残念ながらよくあることです。

逆に、今は流行っていなくてもこれから流行る場合もあります。

流行やトレンドは繰り返すと言いますから、続けていれば自分の番が回ってくることもあるでしょう。

流行の周期は20年?
ファッションなどの流行は約20年周期と言われています。
これは会社で企画などを任され『作る側』になった30代が、青春時代である10代の頃に流行した物を取り入れる傾向にあるからと言われています。
10代の頃は手が出せなかった憧れの物を買える経済力を得るのも30代の頃で、売れやすいというのも理由です。
自分の作風が前回流行ったのはいつ頃か調べてみると次の波に乗れるかもしれません。

ハンドメイド副業で成功するための秘訣4選

ハンドメイド副業がこんなに大変だなんて……
どうやったら成功者になれるの?

ハンドメイド副業で稼ぐのは簡単なことではありません。
しかし、副業から始めて自分の店舗やブランドを展開するまで成功した人だっています。

では、どうやったら成功者の仲間入りができるのでしょうか?
その秘訣を4つ厳選してご紹介していきます。

独創性の追求

個人で売れるためには、高くても買いたいと思ってもらう必要があります。
ではそう思ってくれる人はどのような商品を求めているのか?

それは「独創性のある作品」です。

周りと同じでよければ安価な量産品を購入しますよね。
しかし、『周りと被りたくない』『自分の好みに合う物が欲しい』というニーズは必ずあります。

安価なショップが作らないような凝った装飾や、少し流行から外れたデザインが好きな人は高くても好みに合えば購入するでしょう。

また、数量限定だと周りと被りにくく希少価値が付きます。

確かに、一点物と言われると高くても価値があるように感じる……

このように、個人のハンドメイド副業ではニッチな客層を獲得することで収益が見込めます。

ただし、ニッチということは分母が小さいということでもあるため、限られた人数の中からより多くの人に購入してもらうための戦略を考えましょう。

ニッチな客層とは?
ニッチは主に『隙間』という意味で、ビジネスにおいては小規模で特定のニーズを指す
例えば『昭和レトロが好きな30代男性が好みそうで普段使いできるデザイン』など、ニーズキーワードをいくつか組み合わせることでニッチな層を狙うことができる
企業は多数派をターゲットに商品を作ることが多いため、個人で稼いでいくためにはニッチな層を狙うのが良いとされている

ファンを獲得できれば新作を発表するたびに購入してくれることもあり、継続的な収益に繋がる場合もあります。

リピーター獲得のコツはこちらの記事でご紹介しています!

市場分析とマーケティング戦略の徹底

オリジナリティのある作品を作ればいいんだね!
でも、写真を載せてもあんまり売れないのはなんで?

お金を稼ぐ以上、好きなものを作っているだけではいけません。

なぜなら、いくらオリジナリティがあってもそれがお客さんにとって魅力的かどうかはわからないからです。

どのような作品が売れているのか、最近の流行はどのような傾向かなど、市場ニーズの分析をすることが大切です。

流行にアンテナを張り、時代の流れに置いていかれないようにしましょう。

マーケティングには市場調査・分析が何よりも大事!
『好き』の中でも売れる作品を作ることを意識しよう

また、ニーズがあっても売り出し方が良くないとお客さんの購入候補に入れてもらえないことがあります。

例えば、作品の雰囲気に合っていないマーケットで売っている場合です。

本当はニーズがあるのにその市場の中には興味を持つ人がいない、という状況に陥ってしまいます。

今は販売サイトやアプリも色んな種類があるので、自分の作風やターゲットに合った場所を選ぶことが大切です。

5W 1Hを意識した市場分析と戦略を心がけましょう。

ここでの5W1Hとは
When(いつ)・・・販売時期(季節ものなど)
Where (どこで)・・・ネット販売か対面式か、どのショップ・イベントで売るか
Who (誰に・誰が)・・・誰に売るか→ターゲット層
What(何を)・・・どんな作品を売るのか
Why(なぜ)・・・を決めた理由
How (どのように)・・・を達成する手段

フィードバックを受け入れる心

オリジナリティも市場分析も完璧で、あとは売るだけだね!

意外と忘れがちなのが、作品を売ったらそこで終わりではないという点です。

クレームの話を少ししましたが、お客さんの手元に作品が届いた後もマーケティングは続いています。

無理難題を押し付けてくる人も中にはいますが、クレームとは元々『要求』や『主張』という意味です。

作品に対して、お客さんの思いを聞ける良い機会でもあります。
文句と受け取るかアドバイスと受け取るかは自分次第です。

改善案を受け入れられないと趣味の延長線から抜け出せず、独りよがりの作品になってしまいます。
そうなると商売にはなりませんよね。

また、作品を否定されたと受け取るとストレスにもつながります。

好きなものだけを好きなように作っていたいなら、商売にはしない方が良いでしょう。

情熱と忍耐

どんなビジネスを始めるにも必要なことですが、仕事として続けていくためには情熱と忍耐が重要です。

特にハンドメイド副業は最初は利益を出すのが難しく、在庫問題やクレーム対応などと向き合いながらファンを獲得して行くことが求められます。

最初から人気が出てどんどん売れるというのは稀なことです。
継続して努力し、レベルアップし続けられるかどうかが成功へのカギとなります。

好きという気持ちだけではどうしても超えられない壁があるため、「本当にお金を稼ぐ手段にしたいか」しっかりと考えてから活動を始めるようにしましょう。

趣味を仕事にする際のメリット・デメリットや気をつけるべきことはこちらの記事でまとめています。

【結論】作るのが楽しいだけならハンドメイド副業はしないほうがいい

あくまでも、他の副業と比べて収益を上げるのが難しいという話です。

趣味が前提で、「お小遣いが稼げたらいいな」くらいの気持ちでしたら始めてみても良いと思います。

一方で、返品やクレームなどトラブルが起きた時のストレスには注意が必要です。
お金をもらう以上、商売として割り切れるかどうかも考えましょう。

本業のかたわらでお金が稼ぎたいだけなら、他にも効率のいい副業はたくさんあります。

こちらの記事でおすすめの副業をご紹介しているので参考にしてみてください。

なんのために作品を作るのか』をもう一度よく考え、「それでも商売としてやっていきたい!」という熱い気持ちがあればチャレンジしてみましょう。

あなたの活動が上手くいくように願っています!

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