仕事は少しずつもらえるようになったけど
継続して稼ぐにはリピーターが欲しいよね
独立したての頃は一度仕事を依頼してもらえただけでも嬉しいですよね。
しかし、初仕事が完了してそこで終わりと思ってはいけません。
新規のお客様を獲得することももちろん大事ですが、安定的な仕事を得るにはリピーターの存在が必要不可欠です。
今回はどうしたら継続して仕事の依頼がもらえるのか、リピーターを増やすためのコツを5つ厳選してご紹介します。
お客様の心をつかみ、定期的にお仕事が入ってくるよう一緒に頑張りましょう!
- フリーランスになったばかり
- 安定して仕事の依頼が来て欲しい
- 仕事の依頼が伸び悩んでいる
- お客様を増やしたい
そもそもどうしてリピーターが必要なの?
リピーター(常連)=ファンと考えるとわかりやすいです。
例えば、初めて行くカフェでコーヒーを飲んだらとても美味しく、また来たいと思ったとします。
その日はお腹が空いていなかったとしても、「次はランチやケーキも食べてみようかな」と思いませんか?
知人にオススメしたり、友人を連れてこようと思うかもしれません。
飲食店でなくともこの原理は同じです。
初めてはお試しで安い注文しかしなかったとしても、気に入れば次回からランクを上げた注文をしてきてくれる可能性が高まります。
つまり、新規顧客よりも単価が上がりやすいのです。
また、人は自己顕示欲を満たしたり相手との信頼関係を築く手段として、気に入ったものを紹介することが多くあります。
気に入ってもらえれば取引先・知人への紹介や、SNSで広めてくれることもあるでしょう。
リピーターの宣伝は初回口コミよりも信頼性が高く、より高い効果を期待できます。
さらに、紹介のお客様は通常の新規顧客と比べてこちらに対する信頼度が高い状態で来ることが多いです。
期待に応えなければというプレッシャーもありますが、紹介者の顔を立てる意味でも態度や単価交渉に気を遣ってもらえることが多く、信頼関係を築くハードルが低いのも特徴と言えます。
利益に直結するメリットのほかにも、ファンになると『応援してくれる』可能性が高まります。
アイドルなどのファンは推しの活動を応援していますよね。
フリーランスは共に働く仲間がいないことが多いため、お客様からの応援が何よりの励みになるのです。
付き合いが長くなるにつれて労いの言葉をかけてくれたり、手紙や差し入れをいただける場合もあります。
長く続けていくためには金銭面だけでなく精神面でも支えが必要だよ
お客様に応援してもらえる人になろう!
- 二回目以降の依頼で単価が上がりやすくなる
- 紹介でお客様を連れてきてくれる
- 口コミの効果が高まる
- 紹介の方が通常の新規顧客より初回の信頼度が高い
- 色々な形で応援してくれる
フリーランスがリピーターを増やすコツ5選
前提として、仕事とはいえ事務的になり過ぎないことを心がけましょう。
人を相手にするのですから、コミュニケーションは欠かせません。
時には割り切ることも必要ですが、ファン化のためにはある程度心を開いてもらう=信頼を得る必要があります。
ではどうしたら心を開いてもらえるのか?
具体的なコツをご紹介していきます。
仕事の品質を高め、信頼を得る
まずは仕事の品質を維持・向上させるのが最優先です。
お客様が満足できる、質の高い仕事をすることが何よりも大切になります。
仕事の品質って具体的にどういうことだろう?
仕事の品質と言われてまず初めに思い浮かぶのは、提供する製品やサービスの質ではないでしょうか?
これは製品の出来栄えや技術力・専門性の高さが重要になります。
- 技術力:お客様の要望や特徴に沿った髪型・髪色を実現できるか
- 専門性:扱えるカット・カラーの種類、髪や美容に関連する知識など
- 出来栄え:施術が終わった後のお客様の状態
技術力・専門性はすぐに向上させることは難しいため、努力を継続して少しずつスキルアップしていく必要があります。
そして仕事の品質にはもう一つ『業務の品質』というものがあります。
製品やサービスの質が結果なのに対し、業務の質は結果を提供する過程をどのように行うかが焦点となります。
- 時間管理:約束通りの日時に依頼を完了できるか
- 透明性:製品やサービスの内容・注意点をきちんとお客様にわかるように伝えているか
- 責任感:プロとして責任を持ち真剣に取り組み、成果を保証しているか
- 態度・対応力:お客様を不快にさせない態度・対応を心がけているか
- 法律や常識:法律に従い、公序良俗に反していないか
いくら出来栄えが良くても、納期を守れず開き直り、上から目線な態度の人には仕事を依頼したくありませんよね。
どんなにカットやカラーが上手な美容師さんでも、時間・衛生管理や接客態度が悪いと感じたら次から利用しない!
だって、他にも代わりのお店はいくらでもあるからね
このように、仕事の品質の高さというのは結果だけでなく過程も含めて決まるものです。
すべてがそろって初めて、お客様からの信頼を勝ち取ることができます。
信頼は一度失うと取り戻すのが難しいどころか、取り戻す機会すら与えられないこともあります。
特に、製品やサービスの質よりも業務の質の方が信頼を失いやすいです。
技術力や専門性とは違って気をつけてさえいれば対処できることですので、常に丁寧な業務を心がけましょう。
真のニーズ分析とプロ目線の提案
お客さんに満足してもらうには、要望を聞いてその通りにやればいいよね!
要望をしっかり聞くことはとても大切ですが、その通りにやっていればいいと考えるのは危険です。
なぜなら、こちらはプロでお客さんとは持っている知識に差があることが大半だからです。
例えば美容室で「こういう髪型にしたい」と写真を見せられたとき、その通りの長さ・量・形にできるかどうかは技術力の問題だけでなく、髪質・顔のパーツの位置・骨格などお客様の状態によっても異なります。
似合う似合わないは好みの問題ですが、物理的にできないことはありますよね。
しかし、お客さんに知識がなければ「それが可能かどうか」という疑問すら浮かばないかもしれません。
状況によって要望に応えるのが不可能だったり、もっといい方法があったりもします。
また、お客さん側が本当に必要なことと違った依頼をしてしまっている場合もあるので注意が必要です。
確かに、染めるだけと思ってカラーだけ予約したけど、ブリーチしないと希望通りの色にできないとか
パーマとカラーを同じ日に予約したら法律上できないと言われたり……
素人じゃ判断がつかないことは結構あるよね
「お客さんが真に求めているものは何か」を理解し、プロ目線で新たな提案をすることでお客さんは期待以上の満足を得られ、信頼が高まります。
そのためには知識や技術力のほかに、入念なヒアリングと分析が必要です。
要望の聞き取りだけでなく、お客様側の事情や疑問もこちらから質問することでお互いに理解を深めることができます。
コミュニケーションを密にとり、適切かつ柔軟な対応を心がけましょう。
フィードバックを受け入れる
お客さんから「もっとこうしてほしかった」と言われた…
でも安いプランで納期も厳しかったし、仕方なくない?
金額や納期など様々な都合上、どうしようもないことはありますよね。
しかし、そういったお客様からのフィードバックやクレームを「仕方なかった」で終わりにしてはいけません。
黙って離れていってしまうお客様が多い中、意見をもらえるのはとてもありがたいことです。
市場からどういったことが求められているのかを見直す機会にもなるでしょう。
また、その時の対応次第でそのお客様が次も依頼してくれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
文句ではなくアドバイスと捉えて感謝を伝え、真摯に改善しようとする姿勢が大切です。
仮にそのお客さんが離れてしまっても、次のお客さんに向けて改善していきましょう。
定期的なフォローアップ
依頼された仕事が終わったらそれで終わりではありません。
リピーターになってもらうには、依頼が終わった後も定期的に連絡を取ることが大切です。
営業の連絡をするってこと?
筆者は正直、営業の連絡は必要ないと思っています。
というより(聞こえが悪いかもしれませんが)営業だと気づかれないようにふるまうことが大切です。
本来はもう一度依頼をしてほしかったり、他のお客様を紹介してほしい気持ちで連絡を取っているのだとしても、そう思われないようなアプローチをしていくのです。
\ 詳細は右側の
をクリック /Step.1_依頼完了後の状況を聞く
「その後どうですか?」と遅効性の不備や疑問点がないか聞くことで気にかけてくれているという印象を与えることができ、信頼につながります。
聞きたいことがあっても自分から連絡するのは気が引ける、という人もいるので積極的に連絡してみましょう。
また、定型的なアンケートを取るよりも詳しいフィードバック収集ができるため、直接依頼には繋がらなくても収穫が得られると言えるでしょう。
Step.2_サポートを提案する
不備や「もっとこうしたい」という意見が出た場合、アフターフォローの範囲でできることは対応し、難しい場合は有料の追加依頼の提案をします。
Step.3_別のサービスを紹介できる機会を伺う
新しい商品やサービスを始めたり、複数のサービスを行っている場合はそれとなく話題を誘導します。
最初から新サービスのお知らせから始めるよりも自然に紹介ができるため、最後まで話を聞いてもらいやすいです。
Step.4_同じ悩みを持った人が周りにいないか確認する
ここまでくるともう営業の話になりますが、ここまで持ってくる流れが重要です。
「誰か紹介してもらえませんか?」ではなく、「もしいたらご連絡いただければお話伺いますよ」くらいのテンションで話しましょう。
相手に気負わせないことがポイントです。
Add_興味がありそうな情報を提供する
あとは随時、お客様が興味のありそうな情報を入手した場合はそれをネタにコンタクトを取ってみましょう。
別の仕事仲間や取引先に関連しているとなお良いです。
直接利益につながらない紹介をすることで、お客様からへ営業の連絡ではないと印象付けることができ、紹介先にも感謝してもらえて一石二鳥です。
ただし、業態が被り過ぎているとお客様を取られてマイナスになることもありますので、紹介先はきちんと選びましょう。
当然、お客様側も営業の連絡だということは最初から頭にあります。
しかし、最後まで話を聞いてもらえるか・どういう印象を持たれるかは出だしや話し方が重要です。
あくまでもアフターフォローの体裁を保ち、間違っても押し売りにならないようにしましょう。
リピートするメリットを明確にする
新規割引目当てで毎回違うところに依頼する人も結構いるよね
特にサービス業に多い悩みですが、そういう人は一定数いますよね。
その人にとっては安さが何よりも重要でしょうから、単価を上げたいフリーランスにとってはあまり良いお客様とは言えません。
しかし、リピートする明確なメリットを提供しないと初回で離れていってしまうお客様がいるのも事実なため、「別のところにも頼んでみようかな?」と思わせないことが重要です。
- 常連には割引をする
- 効果的だが単価が下がってしまうため、割引を考慮して初回の値段を決めておくことが大切
- 紹介特典を作る
- 『他の人を紹介すると次回割引』とすることで次につなげることができる上、新規顧客の獲得で割引分の損失をカバーすることができる
- 紹介された側にも特典をつけると紹介のハードルが下がるのでおすすめ
- メンテナンスやサポートを提供する
- サポートサービスなどを用意しておくことで、継続的にお客様と関わる機会を作っておく
- お客様の状況や悩みを理解して解決に協力する姿勢を保つことで『わかっている人にお願いした方が楽』『長い目で見たら得』だと思ってもらう
- 金額設定や負担にならない範囲を決めておくことが大切
このように、仕事の質の他にも次回につなげられるような目に見える施策を考えることが重要です。
ただし、やり過ぎると利益率が下がってしまうため、効果的な範囲を見定めて取り入れましょう。
【まとめ】2:6:2の法則を意識してコツを実践してみよう
2:6:2の法則をご存じですか?
働きアリの法則とも呼ばれ、様々な分野で意識される割合です。
何をしても好きでいてくれる人、こちらの行動によって左右される人、何をしても嫌いになる人が2:6:2の割合で存在するという考え方です。
これは人間関係全般に当てはまり、マーケティングにも活用することができます。
何をしても嫌う2割の人はこちらの力ではどうにもなりませんから、諦めて放っておいた方が効率的だと思いませんか?
それよりも中立の6割にどうしたら好いてもらえるかを考えることが重要です。
すべての人にリピートしてもらう必要はありませんしほぼ不可能ですから、まずはできることから始めましょう。
そして努力を怠らないことが重要です。
2回.3回と依頼してくれたからと言って、いつまでも継続してくれるとは限りません。
時代の波にのまれたり、競合とお客様の取り合いになることもありえます。
少しずつファンを増やし、改善を続けて選ばれ続ける人になりましょう。
あなたのフリーランスとしての活躍を応援しています!