フリーランスになりたいけど、失敗したらどうしよう・・・
これは私がフリーランスになる前、実際に感じていたことです。
今でも新しいことに挑戦する時に必ず感じることですが、同じ思いを抱えている人はたくさんいるのではないでしょうか。
フリーランスとしてのスタートはワクワクする一方、失敗への不安もつきものですよね。
この記事では、フリーランス初心者がよく抱える失敗への不安に焦点を当て、解消するための方法や考え方についてご紹介していきます。
一緒に不安を取り除きながら、まだ見ぬフリーランスの世界に足を踏み入れましょう!
- フリーランスを目指している、または始めたばかり
- 新しいことを始めようとしている
- 失敗するのが怖い
- 何をするにも不安がある
失敗への不安を解消する3つの考え方
失敗は避けるのではなく上手く共存していくことで、時に強い味方になってくれます。
まずは失敗と上手に向き合うための考え方を身につけることが大切です。
今回は、これだけは覚えておいて欲しい特に重要な考え方を3つご紹介します。
絶対に失敗しない人はいない
「あり得ないなんてことはあり得ない」という有名な言葉がありますが、どれだけ入念な準備や努力をしても想定外のことは起こりうるものです。
失敗を完全に避けることはできず、絶対に失敗しない人は存在しないということを覚えておいてください。
大切なのはその事実を受け止め、できる限りの準備をした上で想定外の事態にどう対処するかを考えておくことです。
SNSでキラキラと成功している人も、実はみんなたくさんの失敗を重ねてきたからこそ、輝かしい今があるのです。
慎重に行動することも大切ですが、動き出さなければ何も始まりません。
勇気を出して一歩踏み出すことから始めてみましょう。
失敗を馬鹿にする人がいたら、それはあなたが時間を使う価値のない人。
そんな人を相手にするより、応援してくれる人との時間を大切にしよう!
失敗は成功のもと
「失敗は成功のもと」という言葉は誰しも聞いたことがありますよね。
前述したように失敗を完全に避けることは不可能ですから、失敗を新たな知識や経験としてどうやって活かすかが重要です。
成功体験ももちろん大切ですが、失敗することでしか得られない経験や新しい発想がたくさんあります。
例えば、タルトタタンというお菓子をご存じですか?
ある日、お店で出すアップルパイを作ろうとしたタタン姉妹がリンゴをバターと砂糖で炒めていたら、長く炒めすぎて焦げた匂いがしてきたため、なんとか失敗を取り返そうとしました。
上にタルト生地を乗せてオーブンで焼き、それをひっくり返してみたらリンゴがいい感じに焼けていて、見た目もきれいなお客さんに出しても恥ずかしくないくらいのデザートになった、という失敗から生まれたお菓子がタルトタタンです。
この姉妹は失敗したけれど諦めずになんとか挽回しようと考え行動した結果、無事にお客さんに出すデザートを完成させました。
今までにない新しい方法で、後世まで名前が受け継がれるようなお菓子を発明することに成功したんです。
失敗したくないという気持ちも大事ですが、失敗から成功につながることはたくさんあります。
思い通りにいかなかったからと言ってそこで終わりにせず、そこから別の道筋を探すことが成功へのカギとなるのです。
失敗は成長するためのイベント
ただ恐れるのではなく、失敗へ挑戦することは成長するためのイベントだと考えることで次に進むための新しい戦略やアプローチを見つけ出すことができます。
私はRPGが好きなのでよくゲームに例えるのですが、自分のレベルが上がってきて楽に倒せるようになった敵を倒しても、あまりレベルが上がらなくなってきますよね?
これまで戦ってこなかった強い敵に挑んだ方がより多くの経験値がもらえますし、高難易度のイベントをクリアすることで高い報酬をゲットできることもあります。
また、一度失敗しても次からは相手の出方や状況がわかっているので最初よりも有利に戦うことができますよね。
そうやって新しいことや苦手なことに挑戦し、失敗の経験を積むことで人は強くなり、自信がついていくのです。
一万円札で有名な福沢諭吉も「現状維持は衰退である」と言っています。
失敗を恐れすぎて挑戦しなければ人の成長はそこで止まるどころか、どんどん成長していく周りから自分だけ取り残され、衰退してしまうのです。
年齢は関係なく、人はいつでも成長できます。
失敗したらそこで終わりと考えず、経験値が手に入ったと前向きに考えるようにしましょう。
失敗への不安を解消するための4つの方法
失敗は成功につながるってわかったけど、怖いものは怖いよね・・・
失敗は取り返せる・成長できるとわかっていても、怖くないかと言われたらそれはまた別問題ですし、できることなら避けて通りたいですよね。
そこで、フリーランス初心者が失敗しないための方法を厳選して4つご紹介していきます。
初心者ではなくなってからも大切なことですので、ぜひ覚えて帰ってくださいね。
リスクを予測して計画をたてる
人はよくわからないものを恐れる傾向にあります。
例えば幽霊が怖いのは、それがどういう物体でどんな性質をしているのかハッキリと解明されておらず、何をされるかわからないという気持ちがあるからですよね。
同じように、失敗を恐れる原因は『わからないこと』にあるのです。
失敗したらどうなるか、失敗する可能性がどのくらいか、仮に失敗した場合どうすれば解決できるのかがわかっていれば事前に対策できます。
必ず最初に情報収集をして計画を立て、起こりそうな失敗を可能な限り予測し、その対策を練っておくことで不安を軽減できるのです。
まずは自分が何の職種で独立したいか、準備するべきことは何か、どういったことに気をつけるべきかをしっかりと調べましょう。
その上で「失敗してもこれで大丈夫」という準備が整ってから開業すると安心です。
特に、関係しそうな法律は事前に確認しましょう。
また、自分が本当に恐れていることは何なのかを自分で理解しておくことも大切です。
食べていけなくなることや周りに迷惑をかけることなど、重要なことはそれぞれ異なります。
すべての失敗に網を張ることができない場合もあるため、自分の中で優先順位を決めておきましょう。
私は法律を守ることを重要視していたから、著作権や税金の勉強をたくさんした!
お金も心配だったけど、1年分の生活資金を確保した上で「ダメだったら就活すればいいよね」くらいの気持ちでフリーランスになったよ。
知識やスキルを身につける
『私、失敗しないので』
有名なセリフですが、この自信はどこから来るのでしょうか?
このドラマはフィクションですので、もちろん実際には絶対失敗しないなんてことはあり得ません。
しかし、それでもこの人には失敗しないと公言できるほどの自信があります。
なぜなのか?それは、努力をして知識やスキルを身につけてきたからです。
人はよくわからないものを恐れると前述しましたが、知識やスキルがある=知っていて対応できるなら心配ないのです。
時間がかかっても必要な知識やスキルを向上させる努力をし、開業してからも継続を怠らないようにしましょう。
いつまでも学び続ける姿勢が自信と周りからの信頼に繋がります。
先輩フリーランサーとコミュニケーションを取る
同じような不安を抱えながら活動してきた先輩フリーランサーはたくさんいます。
そういった人に話を聞くことで「これだけの失敗をしても成功している人がいるんだから大丈夫」と安心することができ、同じ状況にならないためにあらかじめ対策することもできます。
先人たちと積極的にコミュニケーションをとることで、彼らが積んできた経験値を分けてもらうことができるのです。
人に頼られると嬉しいと感じる人は多いですし、これからフリーランスになる仲間として「同じ失敗をしてほしくない!」と思ってアドバイスしてくれる人もたくさんいるでしょう。
自分がしたいこと・求めている環境や目標に近い人を選んで、まずは話を聞いてみましょう。
身近に先輩がいない場合はSNSで同業の先輩を探してみよう。
新しい人が入って市場が活性化するのは良いことだから、賢い人は力になってくれるよ!
クライアントとのコミュニケーションは綿密に
これは主に独立した後の話ですが、クライアントとしっかりコミュニケーションを取らないと様々なトラブルが発生します。
プロジェクトの要件や期限、打ち合わせ場所や緊急連絡先などの必要な情報について、先方から細かく提示されないことも多くあるため注意が必要です。
依頼者側が準備して伝えてくるべきと思わず、不足している情報はすぐに確認を取るようにしましょう。
確認しなかったこちらのせいになることも……
後出しされると困るのは自分だから、しっかりチェックしよう!
また、こちらからの情報提供や報告も信頼関係を築くために欠かせません。
依頼を受ける条件や進捗、金額はもちろんのことできないことはできないと正直に伝えることも大切です。
日頃から密なコミュニケーションを心掛けていればトラブルを未然に防げますし、実際にトラブルが起きてしまってもスムーズに対応することができます。
特にフリーランスは「またこの人にお願いしたい」と思われるために、信頼を得ることが大切です。
基本的なマナーを守ることはもちろん、クライアントが何を求めているのかを考えながら適切なコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。
【まとめ】失敗が怖い!その感覚はずっと大切にしよう
最後になりますが、フリーランスに限らず新しいことを始めるときに失敗を恐れることはごく自然な感覚です。
そして、その感情は決して失くしてはならないものです。
失敗を恐れなくなった人は失敗を回避することを考えなくなり、危ない道でも気にせず渡ってしまいます。
その道が間違っていたと仮に気づいても、道が崩れて後に引けなくなり、別のより良い選択肢をなくしてしまうこともあるのです。
さらに悪化すると失敗した経験を忘れ「今回は大丈夫」と謎の自信が出てきて、次第に失敗にも気が付かなくなります。
そして最終的には失敗する人やそれを恐れる人の気持ちがわからなくなってしまうのです。
失敗し、それを悔やんでこそ人は成長していきます。
恐れや不安と向き合いながら一歩ずつ進んで踏み固めてきた道はたとえ間違っていたとしても戻ることができます。
しっかり道を見れば、転びそうな石も拾うことができるでしょう。
そうして選んで進んできた道が、目指す未来に繋がっていくのです。
フリーランスで食べていくことは決して楽な道ではありませんが、転んでも絆創膏持ってるから大丈夫!くらいの気持ちで、ときには隣人に手を引いてもらいながら少しずつ歩んでいきましょう。