フリーランスになりたいけど、資格も持ってないし何より実績がない…
仕事をもらうためにはどうしたらいいの?
駆け出しフリーランスやこれからなろうと考えている人にとって、資格や実績がないというのは最も多く聞く悩みです。
お客さんが依頼してくれなければ仕事になりませんから、どうしたら自分を選んでもらえるのかを考えなければいけませんよね。
実は意外と、条件のやさしい初心者向けの案件もたくさんあるものです。
筆者も資格や実績がないままフリーランスとして活動を始めましたが、今では食べていけるまでになりました。
今回はそんな経験者の立場から、資格や実績がない状態からスタートして仕事依頼をもらえるようになるための考え方や、最初の実績を得るための秘訣をご紹介していきます。
どれか一つだけでなく並行して実践することで効率がアップするので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
- これからフリーランスになる、なったばかり
- 個人で活動したいが資格やスキル、実績がなくて悩んでいる
- 資格はあるのに依頼がもらえなくて困っている
- どうすれば仕事の依頼がもらえるか知りたい
- 効果的な自己アピール方法が知りたい
フリーランス初心者が仕事を依頼される秘訣は?
就職活動において、合格するためには履歴書の書き方や面接での自己アピールが重要ですよね?
フリーランスも同様で、仕事をもらう上では効果的な自己アピールをすることが大切です。
いやいや、そのアピールする資格や実績が無いんだって……
では、例えばあなたは仕事や家事・育児に追われ、片づけや掃除も苦手で家が綺麗に保てずに困っているとします。
家に人を呼んでアドバイスしてもらおうと仕事依頼サイトで検索をしたら、住所と予算の条件により以下の2名が候補に上がりました。
金額など他の条件が同じなら次の2人のどちらにお願いするか、依頼主の立場になって考えてみましょう。
- 暮らしやすくするための整理整頓術を教えます!
- 整理収納アドバイザー2級
- ライフオーガナイザー2級
- ハウスクリーニングアドバイザー
- 依頼実績 0件
- 毎日の時短が叶う整理整頓術を伝授します!
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- 児童養護施設や被災地でのボランティア経験有り(○○施設、△△施設、□□復興支援)
- 依頼実績 0件
どちらに依頼するか決まりましたか?
何を優先するか価値観によって異なりますが、ここからはこの2人を例にしつつ仕事をもらうためのアピール方法を解説していきます。
どんなメリットがあるのか明確にする
Aさんは資格を3つも持っているので、知識や実力はありそうです。
しかし、教えてもらったらどんなメリットがあるのかいまいちピンと来ません。
資格名だけ書かれていても、実際にどんなことができるのかわかりませんよね。
実力があっても教えることが上手とも限りません。
一方、Bさんは資格は特に書かれていませんが、教えてもらったらどんなことができるようになるのかが明確です。
忙しくて時間がない人は少しでも短い時間で楽に片づけを終わらせたいですから、時短や簡単の文字は魅力的ですよね。
特に子育て中の人はこの人に頼んでみたいと思うでしょう。
このように、どんなメリットを提供できるのか具体的にすることで依頼後のイメージが湧くのです。
自分に何ができるのか、お客さんが何を求めているのかをしっかりと考えた上でPR文を作りましょう。
実力と経験に説得力を持たせる
初めは誰でも実績がないのが当たり前です。
依頼件数を見るとどちらも0件ですが、Bさんはボランティアに参加しているようですね。
しっかりと活動をして、人に教える経験を積んでいることが伺えます。
資格を持っているからと言ってお客さん相手に実践したことがあるとは限りませんから、たとえボランティアだとしても活動実績があると安心しますよね。
また、Bさんは「子育て中でも簡単!」の言葉と児童養護施設でのボランティア経験を組み合わせることによって、子どもがいる環境での仕事が得意なのだと伝わります。
このように、活動を基にPR文を作ると実力と経験の両方に説得力を持たせることができるため、お客さんに選んでもらいやすくなります。
お金をいただいた経験でなくても立派な実績です。
このくらい書かなくていいかな?と思わず、積極的にアピールしていきましょう。
資格は持っているだけではダメ
正直な話、資格やスキルを持っているだけでは依頼は来ません。(業務独占資格は除く)
もちろん、特定の資格を持っている人にお願いしたいという人もいますし、資格を持っていることは武器になります。
しかし、資格を持っていない人をターゲットにしているわけですから、お客さんは資格の価値や詳細を知らないことがほとんどです。
『その資格で実際何ができるのか』を理解した上で、価値をきちんと相手に伝えられなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
Aさんは資格を持っているため知識や実力への説得力はありますが、価値がイメージできません。
持っている資格がお客さんにとってどのようなメリットになるのかを考え、伝えることが大切です。
資格を書いておけば仕事が勝手に入ってくるわけではありません。
その資格でどんな価値を提供できるのか考え、お客さんがイメージしやすいプロフィール文を作ってみましょう。
プロフィールの改善案
Bさんはプロフィール文は問題ありませんから、依頼を増やしていくためにはこれから実績を積んだり資格を目指してみるのが良いでしょう。
一方、Aさんは資格はたくさん持っていますからまずはプロフィール文を見直した方が良さそうです。
筆者ならまずはこのように改善します。
- 整った暮らしを実現!家も頭の中も整理整頓する秘訣を教えます
- 整理収納アドバイザー2級
あなたの家はなぜ片付かないのか?プロが疑問を徹底解説! - ライフオーガナイザー2級
QOL向上のプロフェッショナル!思考整理から始める”捨てない”片づけ始めませんか? - ハウスクリーニングアドバイザー
その場所にその洗剤、実は間違ってるかも?プロの知識で楽にお掃除! - 依頼実績 0件
いかがですか?
せっかく資格があるので、プロだということを前面に押し出してみました。
それぞれの資格でどんなことができるのか、わかりやすくなったと思いませんか?
これなら「確かに、物は多くないのになんで片付かないんだろう……」「そうそう、片づけっていうよりQOL上げたいんだよね」など、イメージが湧きますよね。
私は物を捨てられないタイプだから、捨てない片づけが気になる!
これでBさんと同じ金額なら「プロにこの値段で頼めるの?」「色々教えてもらえそう」とすごく魅力的に見えます。
すぐに依頼が入るでしょうし、金額を上げてもAさんに頼みたい人も出てくるでしょう。
PR文の工夫ひとつで集客力は大きく変わります。
お店の看板だと思って、手を抜かず丁寧に作成しましょう。
プロがカバーできないニーズを攻める
一方で、子育て中の人はどちらに頼むでしょうか。
ここでポイントとして押さえておいて欲しいのが、AさんとBさんはターゲット層が異なる点です。
Aさんだとプロに教えてもらえるという魅力はあるものの、「子育て向きの片づけ方かな?」という疑問が生まれます。
『整った暮らし』や『思考整理』の言葉から、普段から散らかさないことを前提にしそうな雰囲気ですよね。
子どもや家族が散らかしてしまう場合には向いていないように思えます。
散らかっててもすぐに片付く、時短が叶うというBさんの方が、子育て世帯が求めている解決方法を教えてくれそうだと思いませんか?
このように、お客さんの状況によってはプロであることよりもニーズに合っているかを重視して依頼をする場合があります。
必ずしもプロや高いスキルが求められているわけではないんですね。
資格がなくても自分の強みを理解してうまく活用できれば、プロよりも依頼を獲得できる可能性は十分にあります。
あとからでも資格を取ることはできますから、まずは今持っている状況や能力を工夫してお客さんのニーズにアプローチしていきましょう。
おしゃれさと機能面どちらを重視するとか、ニーズは人の数だけある!
人柄や相性も気にする人は多いから、私は文面が事務的にならないように気をつけてるよ
フリーランス初心者が実績を作るための3つの方法
効果的な自己アピールの仕方はお分かりいただけましたか?
PR文の書き方を工夫すれば依頼がもらえる可能性は格段に上がります。
とはいえ、説得力を持たせるには実績が一つでもあるに越したことはないです。
そこで、ここからは最初の実績をゲットするための秘訣を3つご紹介していきます。
まずはボランティアやプロボノからスタートする
プロボノって何?聞いたことないんだけど…
プロボノ(pro bono)とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般
または、それに参加する専門家自身
つまり、会社で経理の仕事をしていた人が無償で地域清掃に参加したらボランティアですが、清掃会社で働いていた人が無償で地域清掃に参加し、スキルを活かして貢献すればプロボノと言えます。
会社員時代のスキルを活かしてフリーランスになる人の場合、プロボノをすることで社会貢献もできる上に活動実績としてアピールすることが可能です。
もちろん、今まで経験がなかった人もボランティアとして参加することで同じようにアピールできますし、活動を通してスキルを磨くこともできるので一石二鳥ですよね。
また、プロボノで知り合った人と信頼関係が築ければ仕事を紹介してもらえることもありますので、そこからも実績につなげることができます。
注意しておきたいのが「ただの無償依頼とは違う」ことです。
あくまでもボランティアやプロボノは社会貢献活動とスキルアップ、人脈の構築や活動実績といったメリットが多く、デメリットが少ないことを理由におすすめしています。
一方、社会貢献活動でもないのに無償で依頼を受けることは自分を切り売りしているに過ぎません。
初心者だからといって無償で依頼をしてくるクライアントは急な仕事の追加や過度な要求をすることもありますし、今後も正当な報酬を支払う可能性が低いため注意が必要です。
「タダでやってくれた」という話が広まるのは今後の活動に対してデメリットにしかなりません。
実績になるからといって、やみくもに無償で依頼を受けることは決してしないようにしましょう。
ボランティアやプロボノもやり過ぎて本業に支障が出ないようにしよう
あくまでも自分が無理なく生活できることを前提に人助けをしようね
人間関係を築く
最初は友人や知人に仕事を紹介してもらうのも有効な手段です。
筆者は現在カメラマンとしても活動中ですが、写真を仕事にすると決めたとき親しい友人に話してみました。
すると、ちょうど友人が勤めている会社がホームページ用の写真を撮ってくれる人を探していたことがきっかけで仕事を紹介してもらえたのです。
一緒に遠出する時はよくカメラを持っていっていたので、筆者がどの程度のレベルか知ってくれていた影響も大きかったと思います。
その後も継続して依頼をいただいており、友人には感謝しかないです。
また、プロボノのように同じスキルや資格を持った人達が集まる場所に行き、人脈を作ることも大切です。
フリーランス仲間ができれば仕事の紹介だけでなく、フリーランスならではの悩み相談などもできるでしょう。
周りの人と信頼関係を築いておくことで、仕事を紹介してもらえる可能性は高くなります。
いつ知り合ったどこの誰が仕事をくれるかわかりません。
日頃から人間関係は大切にしておきましょう。
失敗は成功のもと!とにかく行動する
これは筆者がよく自分に言い聞かせている言葉です。
初めてのことにチャレンジするのはワクワクすると同時に、失敗したらと思うと怖いですよね。
しかし、実績を積むためには何よりもまず行動することが大切です。
やってみなければ何も始まりませんし、自分の価値を判断してもらうことすらできません。
たとえうまくいかなかったとしても、その失敗こそが経験になるため無駄になることはないのです。
また、失敗を乗り越えた人は言葉に説得力が生まれ、信頼してもらいやすくなります。
恐れずにまずは行動し、経験と実績を積み重ねて信頼を勝ち取りましょう。
失敗への恐怖について、対処法などをこちら
の記事で詳しくまとめています。【まとめ】何よりもまずは行動
まずは行動を起こすことが一番大切です。
資格が無いから、実績が無いから、人脈が無いからなどと言っていてはいつまで経っても何も始まりません。
無いなら作ればいいのです。
まずは仕事をもらえるかチャレンジし、ダメならどこが悪かったか何が足りないかを考えて少しずつ改善していけば自然と仕事は入ってきます。
ダメだったからと言ってクビになることはないのですから、気負い過ぎないことがポイントです。
できることから始めて、伸び悩んできたら手を付けていないことにチャレンジして稼ぎを増やしていきましょう。
資格や実績がなくても、工夫次第で仕事をもらえることはたくさんあります。
まずは一つ目の実績を作ることを目標に、勇気を出してチャレンジしてみてくださいね。
あなたの今後の活躍を願っています!